台座に虫がいる可能性があるため、念の為、簡易的な虫対策を実施しました。
まず、台座を囲うように簡易的なテントを設営し、台座の側に「文化財用パナプレート(気化性殺虫剤)」を設置して2か月間くらい安置します。密閉力を高めるために床にビニールシートを敷き、テントとビニールシートの境目は隙間が生じないようにテープで養生しました。
テント内の温度湿度は、計測器を設置して、確認しながら室内の温度調節を行います。現時点では、生きた虫は確認しておりません。
15日に地蔵堂にて台座光背の修理前撮影を行いましたが、台座のみ撮影できなかったカットがあったため、作業部屋にて台座の修理前撮影を行いました。
また、既に外れていた脱落部材や本修理とは違うお像の部材(お堂でダンボールで保管されていたもの)も記録写真を撮りました。