お地蔵さん修復記(その二十)湿式クリーニング


・エタノールと精製水(1:1)を染み込ませた綿棒で丁寧にクリーニングを行いました。(写真32)

 

・蓮弁など、変色している箇所(青色に近い虹色)は本修理で除去し、金箔を押し直す方針に決定したため、変色箇所は除去した。(写真34)

 

※変色箇所は、元々は銀箔に硫黄で燻した金色だったと思われる。

経年とともに、金色→赤色→青色(現時点)→黒色(将来)に変色する可能性がある。

 

・後補の剝落している塗膜層を剥がしています。(写真35-36)

 

写真32

写真34

写真35

写真36



湿式して取れない場合は、刃物を当てて除去しています。

・部材の接着面に膠と思われる接着跡がある場合は、温めた精製水を染み込ませた綿棒やカット面で除去作業を行いました。(写真37)

 

・汚れが固着している箇所は、重曹水1%を染み込ませた湿布を行い、エタ水(1:1)で中和させながらクリーニングを行いました。(写真38)

 

・クリーニング中に、虫を発見しました!(写真39)

虫の上に塗膜層があるので、前回の修理者が虫に気づかずに塗ってしまったのかもしれません。(笑)

写真37

写真38

写真39