お地蔵さん修復記(その二十三)台座 蓮肉部 鎹の打ち替え・解体


【台座(蓮肉部)】

1.鎹・釘の打ち替え

鎹を撤去(撤去した鎹のサイズと発注メモ↓↓↓)した後、ヒノキ材で埋木を行いました。

撤去した鎹を元に3種の鎹を八重樫打刃物製作所へ発注し、届いたステンレス製の鎹3種を焼き漆。3種それぞれを打ち直しました。

また、釘が打ち込まれていた箇所には真鍮釘を打ち直しました。

 


鎹(縦)を撤去している

鎹(横)を撤去している

鉄釘を撤去している(背面側)




発注した鎹3種

焼き漆中

鎹と釘を打ち直した後の蓮肉部


2.解体(蓮肉部中間部材、上面、下面)

蓮肉部は当初解体予定ではありませんでしたが、鼠の巣になっていたこともあり、部材の接着が緩んでいました。外れた部材はクリーニングを念入りに行いました。外れた部材内部に墨書きがありました。

 


部分解体と行った蓮肉部

(膠の接着痕があります)

クリーニング中

墨書(蓮肉部)




解体(蓮肉部下部)

解体(蓮肉部上部)