お地蔵さん修復記(その二十四)台座 蓮肉部/蕊 組み上げ・調整・新補


【台座(蓮肉部)】

1.組み上げ(蓮肉部)

外れた部材や補作を行った箇所は膠で接着し、組み上げました。

鎹や釘を撤去した箇所はヒノキ材で埋めた後、新調した鎹と真鍮釘で固定しました。 



組み上げ(蓮肉部下部)

み上げ(蓮肉部上面)

組み上げ(蓮肉部背面)



2.調整・組み上げ(蕊)

バラバラになってしまった蕊はそのまま接着してしまうと、「水平でないこと」「隙間が生じる」という問題が合ったので、ヒノキ材で調整しながら組み上げました。また蕊の部材と部材の繋ぐ役割として補強材を設けました。 


現状の蕊

(構造材は水平だが、蕊の部材が傾いている)

調整後の蕊

(蕊部材にヒノキ材で調整したことで傾きを解消)




蕊部材と部材の隙間を解消するための薄板

補強材



3.新補(蕊)

背面側の部材が亡失していたため、ヒノキ材で新しく彫刻を行いました。

 

亡失した蕊

新補した蕊