【台座】
1.背面材を撤去し、新補(蕊~框部)
蕊〜框部まで薄い背面材が固定されていた。
構造材を支える大事な背面材だが、
① 木材が薄いため強度にかけていること
② 尊容を損ねていたこと。
以上のことから撤去し、ヒノキ材で新補した。
背面材撤去前(蕊~框部)
背面材(反花)撤去中
構造材としての背面材
(上の角度から見た蕊の背面材)
化粧板としての背面材
(ステンレスビス固定)
各段の十字の構造材も支えられるように構造材としての背面材、そしてその上か ら化粧板としての背面材を取り付ける二重構造にした。
構造材の背面材と化粧板の背面材は新補同士のため、膠と麦漆の併用接着を行い、更に木材と木材はステンレスビスで固定を行った。
オリジナルとの固定は真鍮釘で行った。
仕上げはアクリル絵の具で周りの色に合わせて補彩を行った。
構造材としての背面材
(反花~框部)
化粧板としての背面材
(蕊~框部)
最終仕上がり
2.心棒 新補
心棒は虫喰が激しく、グラつきがあったため、ヒノキ材で新補した。
蓮華座〜框部(上段)までは丸穴だが、框部(下段)は四角穴のため、心棒の先端は四角に整えた。
心棒撤去前
撤去前の心棒先端の四角枘
心棒 新補